Q

カーフレザーのバッグのお手入れについて教えてください。若干カビも見られるため、カビも抑制したいです。

A

カビが生えている場合はカビを他に広げないため先にカビの対処をします。

カビ落とし

カビを落とせる溶剤のクリーナー「ライニガー」でカビを落とします。
カビ落としには通常使う布やブラシは使わず、使い捨てにできる古い服の切れ端、歯ブラシ等をお使いください(布やブラシの毛にカビが残ってしまうため)。
布にライニガーを吹き付け、カビを拭き取ります。凹凸のある個所や落ちにくいカビには歯ブラシをお使いください。
↓こちらでカビの落とし方について詳しく解説しています。ご参照ください。

日本の気候ですと、カビは常に空気中に存在するため、除菌成分等でカビを落としても、継続してカビを抑制し続けるのは困難です。湿度の少ない保管環境を維持する、定期的に外に出す等でカビを予防します。

お手入れ

基本のお手入れは、ブラシでホコリ落とし→(必要なら:汚れ落とし→)防水スプレー→油分補給(必要なら色付きクリームで補色)→乾拭きorブラッシングで仕上げ

※コロニルの防水スプレーは通気性を保ったまま防水するため、防水スプレーの後にクリームの使用をおすすめしています。順序は逆でも問題ありません。
※全てのケア用品は、革の仕上げや個体差によりシミ、色落ちの起こる場合がありますので目立たない箇所で試してから全体にお使いください。

ブラッシング

馬毛ブラシ」でブラッシングし、ホコリを落とします。

クリーニング

レザーソープ」(すすぎ不要の泡クリーナー)を布に取ってクリーニング。
型押し等凹凸のある素材は、豚毛ブラシにレザーソープを取って使うと便利です。

防水

革は水に弱いため、防水スプレーをかけます。
防水スプレーをかけることで、汚れが付きにくく、付いても落としやすくなります。
防水スプレーの効果は、2週間程度経つと徐々に弱りますので、定期的にかけ直します。
代表的な商品をご紹介します。

ウォーターストップ
革、合皮、布等幅広く使える防水スプレー。速乾性でシミのリスクが低い。UVプロテクション配合。

1909シュプリームプロテクトスプレー
トリートメントオイル配合の防水スプレー。速乾性でシミのリスクが低い。
防水と油分補給が同時にできて便利。防水力はウォーターストップよりも弱い。

油分補給

時間の経過や、上記のクリーニング製品を使うと革の油分が不足します。
肌と同じく、油分を補給することで潤いが戻ります。

1909シュプリームプロテクトスプレー
トリートメントオイル配合の防水スプレー。
油分補給と防水が1本でできるので広範囲なバッグには便利。

1909シュプリームクリームデラックス
植物オイルを配合した革用クリーム。使用量目安は20~30cm四方に米粒1つ。
乾燥が気になる場合は、スプレーのオイルでは不十分なためクリームがおすすめ。
曲がる部分、縁部分など、乾燥しやすい部分・乾燥の気になる部分のみでもよいでしょう。
濃い色の革で色褪せや傷が気になる場合は同クリームの色物も使用できます。
色物のクリームを使用した場合は、色が落ちなくなるまでよく乾拭きまたはブラッシングをします。乾拭き、ブラッシングをしても摩擦や水濡れにより色が落ちることがあるため、色の薄い服では使用しないことをおすすめします。

ご注意

本革は革の仕上げや個体差によってはシミ、色落ちの起こる場合がありますので、ケア用品は目立たない箇所で試してから全体にお使いください。

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