長年ご愛顧いただいておりますコロニルブランドの商品は、最高の品質と最大限の環境配慮の両立を目指し、伝統に甘んじることなく日々改良を続けています。近年、人体や環境への影響が疑われ各国で規制が進むPFOA、PFOSについては日本での規制に先駆け数十年前に使用を廃止しておりました。
現在、規制対象となっている物質以外にも、PFAS(有機フッ素化合物)は数多く存在し複数のコロニル商品にも主に撥水目的で配合されています。人体に害を及ぼさないPFASであっても、その最大の特徴である水や油をはじく性質・生分解性に乏しい性質が将来的に環境へ影響を与える可能性を考慮し、コロニルは可能な限りPFASを使用しない原料配合へのシフトを進めております。
最初のステップとして、下記の商品からフッ化炭素樹脂(PFASの一種)を配合しない仕様へ変更することをご案内申し上げます。配合の変更により、商品の性質や効果が劣化することの無いよう、変更は慎重に確認しながら検討されました。その結果、商品性能は現行品から劣ることなく、長年ご愛顧いただいているユーザーの皆様にも自信を持っておすすめできる商品に仕上がっております。
コロニルは1909年創業、2024年で創業115年を迎えました。これからの100年も皆様に愛され社会や環境に責任を持ち続けるブランドであるため、コロニルは進化を続けて参ります。
商品名 | 色展開・備考 |
---|---|
1909シュプリームクリームデラックス | 全5色 |
1909レザークリーム | 全1色 |
ウォーターストップカラーズ | 全10色 |
ソールトニック | 全1色 |
ヌバック+テキスタイルボトル | 全7色 |
レザージェル | 230ml(60mlは在庫限り廃番) |
Q&A
Q1:フッ化炭素樹脂(PFASの一種)の配合をやめたことにより、商品の防水力は落ちますか?
A:変更前から配合されていたワックスや配合変更により新たに配合された成分(ウレタンポリマーの一種)により、各商品の防水力は配合変更前と比較し劣化していないことをメーカーは確認しています。
Q2:配合変更により、商品の効果や性質に影響はありますか?
A:影響は確認されておりません。1909シュプリームクリームデラックスなどは、フッ化炭素樹脂の配合をやめたことにより、磨きの仕上がりや光沢感に若干の改善が見られます。
Q3:PFASが引き続き配合されている商品もあるとのことですが、その中に規制対象の物質は含まれますか?
A:日本ではPFOA、PFOSが既に規制対象で、2024年6月よりPFHxSが新たに規制対象となりますが、いずれもコロニルの商品には配合されていません。
Q4:PFASが引き続き配合されている商品はどの商品ですか?
A:高圧ガスを使用した防水スプレー全般です。具体的な商品名は以下の通りです。
1909シュプリーム プロテクトスプレー |
1909シュプリーム ワックススプレー | アウトドア バイワックススプレー |
ウォーターストップ |
エキゾチックスプレー |
カーボンプロ |
カーボンプロテクティングスプレー |
ナノプロ |
ヌバック+ベロアスプレー |
バリオスプレー |
ファッションブーツ |
Q5:PFASが引き続き配合されている商品に含まれるPFASの種類はなんですか?
A:具体的な物質名は企業秘密のため開示されておりませんが、環境負荷の少ないとされるC6タイプのフッ化炭素とのことです。
Q6:PFASを使用していない防水商品を取扱いたいが、コロニルにはあるか?
A:今回、PFAS不使用となった商品の他、現在発売中の防水商品にもPFASを使用していない以下の商品がございます。
・オーガニック プロテクト&ケア(防水成分:オリーブオイル等の油脂)
・アクティブレザーワックス(防水成分:オイル、ワックス)
Q7:(Q6回答以外の)防水スプレーのPFAS不使用に向けた取り組みを教えてほしい。
A:コロニルの防水スプレーは、ヌメ革やラム革等のデリケートな革にもシミになりにくく安心してご使用いただけるものが多くあります。また、強力な撥水効果がご支持いただいている商品もございます。これらの特性を維持するにPFASを使う必要がありましたが、将来的なPFAS不使用の実現を目指し開発は進められています。