革製品の水シミ・雨ジミの予防と対処方法
急な雨などで、革靴や革のバッグ濡れてしまい、濡れた跡が水シミ(雨ジミ)になってしまったことはありませんか?革は水に弱く、特にヌメ革や、ラム、シープなど羊革は水が浸み込みやすく、シミができやすいデリケートな素材です。できてしまった水シミは元に戻すのが難しく、正しい知識での予防と対処が大切です。
本記事では、革製品を水シミから守る方法と、万が一濡れてしまった際の対処ステップを解説します。
ステップ1:事前の防水スプレーで水シミを予防する
水シミを防ぐ最も効果的な方法は、防水スプレーで保護することです。革以外にも多くの素材に使えUVプロテクション効果も備えた「ウォーターストップ」や、持続力に優れた「カーボンプロ」などをかけることで、水や汚れをしっかりと弾き、革への浸み込みを未然に防ぎます。万が一水が付いてしまっても、防水スプレーをかけてあれば弾かれた水を拭き取るだけで済みます。
ステップ2:定期的な防水ケアで効果を維持する
防水スプレーの効果は永久ではなく、通常2週間、持続力が特徴の「カーボンプロ」でも4週間程で効果が薄れ始めますので、定期的なかけ直しが必要です。また、上記期間内であっても、水や雨に当たって防水効果を発揮するとその後は効果が低下しますのでかけ直しましょう。
ステップ3:水濡れ、できてしまった水シミへの最初の対処
革を濡らしてしまった・水シミができてしまった場合の対処方法をご案内します。革製品が濡れてしまった時は、まず表面・内側の水分をティッシュペーパーやタオルでよく吸い取ります。その後、形を整えてから直射日光を避けて乾かします。この際、急いでドライヤーやアイロンを使ったり、形を整えずに乾かすと、硬化や変質、型崩れ等の二次トラブルに繋がりますので注意しましょう。
できてしまった水シミに対しては、「濡れた箇所と濡れていない箇所の境目を消す」対処をします。まずは、水分の多いゲル状のクリーナー「デリケートクリーム」を水シミの境目に叩くように塗ってみます。これで乾いた時に境い目が見えなくなれば、シミ消し成功です。濡れた革は乾かす時に油分と水分が奪われますので、完全に乾いてから「1909シュプリームクリームデラックス」などの栄養クリームで油分と水分を補給します。
ステップ4:頑固な水シミの対処
ステップ3で水シミが消せなかった場合は、革製品全体を濡らして洗い、濡れた箇所と濡れていない箇所の境目を消すことを目指します。丸洗いするこの方法は、布の裏地が付いた革製品など、全体が革でないものには使えませんのでご注意ください。
まず、革製品全体を濡らしたタオルでしっかりと濡らします。この時、濡れてない箇所があると新たな境い目=水シミを作ってしまう恐れがあるので、しっかりと濡らしましょう。クリーナーは、丸洗いに適したシャンプータイプ(すすぎの必要なタイプ)のクリーナー「クリーン&ケア」や「シャンプーダイレクト」を使います。クリーナーの泡で全体を優しくクリーニングし、シミの輪郭をぼかすことを目指します。ただし、革の深部まで浸透し定着した水シミは完全に消すことが難しい場合もあるため、やはり事前の防水ケアが最も重要です。
ステップ3同様、クリーニング後は革が乾燥するため、完全に乾いてから「1909シュプリームクリームデラックス」などの栄養クリームでしっかりと油分と水分を補給します。
革製品に水シミができる原因
革は、丈夫で水など弾いてしまいそうに見えますが、実際は細い繊維がフェルト状に絡まってできていて隙間が多い、よく水や油を吸う素材です。革に水が付着し浸み込むと、濡れた部分と濡れていない部分で色の違いができ、これが乾いた後も残ると水シミになります。革の吸水性は、表面をニス・ロウなどでどの程度コーティングしているか等、加工方法により差はありますが、全般的に「水には注意」と考えておいて間違いありません。
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