ヌメ革のお手入れ方法

植物タンニンでなめされ、最小限の表面加工で仕上げられた「ヌメ革」は、使い込むほどに色ツヤが深まるエイジング(経年変化)が楽しめる「最も革らしい革」として人気があります。しかし、革本来の風合いを残している分、水シミや急激な日焼けに弱いデリケートな素材でもあります。
本記事では、ヌメ革の自然な美しさを守りながら育て、長く美しく愛用するための正しいお手入れ手順と注意点をステップごとに解説します。

事前の防水スプレーで水シミと汚れ、UVから徹底ガード

ヌメ革は、革の中でも特に水や油が浸み込みやすく、「水から守ること」「シミの危険の低いケア用品を選ぶこと」この2点が扱う上で非常に重要です。また、急激な日焼けは焼けムラを作ってしまうため日焼けの管理も大切です。

ヌメ革製品を購入したら、使い始める前にまず、防水スプレーで水や油、汚れからガードします。デリケートなヌメ革は、防水スプレーで濡れている時間が長いことも、シミの危険に繋がります。

防水スプレーは速乾性に優れた「ウォーターストップ」がおすすめです。UVプロテクション成分配合なのも嬉しいポイントです。ムラなく均一な霧状でかけるため、対象から20cm以上離して、一か所に集中しないよう缶を動かしながらスプレーしましょう。乾いたら、もう一度スプレーしてムラを無くし、乾燥後に乾拭きで仕上げます。

ステップ1:天然毛のブラシで日常のホコリを優しく落とす

ヌメ革のお手入れの第一歩は、表面に付着したホコリやチリを取り除くことです。表面に付いた汚れは放置すると革の変質やカビを招くことにもなるため、使う度のブラッシングを習慣にしましょう。適度な柔らかさとコシを備えた「馬毛ブラシ」で全体をブラッシングします。日常的なケアであれば、使用後のブラッシングだけでも十分なメンテナンスになります。

ステップ2:シミになりにくいクリーナーで汚れを落とす

ヌメ革は水分をすぐに吸収してしまうため、一般的な液状やクリーム状のクリーナーではシミのできる危険があり、クリーナー選びが重要です。汚れが気になった場合は、揮発性が非常に高くシミになりにくいスプレータイプの溶剤クリーナー「ライニガー」を使用します。

クロスにノズルを近づけてライニガーを吹き付け、すぐに汚れを拭き取ってください。クロスからもすぐに揮発してしまうため、乾いてしまったらまた吹き付けて繰り返します。また、表面にこびりついた汚れであれば、消しゴムタイプの「ソフトガミ」で優しく汚れだけを狙って擦り落とします。

ステップ3:栄養補給はシミの危険の低いオイル入りスプレーを使う

革には定期的な栄養補給=油分補給が必要ですが、水や油の浸み込みやすいヌメ革には、クリームでの栄養補給は全体に塗り伸ばす前に置いた場所に浸み込んでしまい、シミを作る危険があります。

クリームの使用は色が十分に濃く飴色になり、ツヤが出るまでは控えましょう。それまでのヌメ革の栄養補給は、革用のトリートメントオイルを配合した速乾性の防水スプレー「1909シュプリームプロテクトスプレー」を使います。革から20cm以上離してムラなく2回スプレーし、乾拭きで仕上げます。防水スプレーの効果は2週間程度で薄れ始めますので、防水のし直しも兼ねることができます。

エイジングが進みツヤが出たヌメ革の栄養補給

色が薄くマットな質感だったヌメ革は、エイジングが進むと、色が濃くなりツヤのある飴色と呼ばれる状態に変化します。ここまで変化が進めば、浸透性に優れた「1909シュプリームクリームデラックス(カラーレス)」での栄養補給が可能となります。

念のため、裏側等目立たない箇所に少量を塗ってみて、数分置いて塗り跡が消えているか確認してから、全体に塗りましょう。塗る量の目安は「20~30cm四方にパール1個分」、塗り過ぎないようムラなく素早く塗り伸ばし、乾拭きまたはブラッシングで仕上げます。

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