ハラコ・ファーのお手入れ方法

秋冬のファッションアイテムに高級感と温かみをプラスしてくれる「ハラコ」や「ファー(毛皮)」。近年は動物福祉や野生動物保護の観点から新品の流通は減っていますが、「既にある毛皮製品を大切にしたい」「親族の方から譲り受けた品」など様々な背景により、できるだけ長くきれいに使いたい素材と言えます。ハラコ・ファーは一般的な革とはお手入れ方法も異なるため、お手入れに迷う方、お手入れできないと考えている方も多い素材です。デリケートな素材ではありますが、注意点をいくつか押さえておくことで、ご家庭でのお手入れも十分に可能です。
本記事では、ハラコ・ファーの毛並みを維持し長持ちさせるための基本のお手入れ手順や、保管時の注意点をステップごとに解説します。

ステップ1:馬毛ブラシやコームでブラッシング、毛抜けを防ぐ注意点

ハラコやファーのお手入れの第一歩は、毛足をブラッシングして、もつれや絡まりを無くし、毛足の間に溜まったホコリやチリを取り除くことです。

ハラコは、「馬毛ブラシ」で毛の流れに沿って丁寧にブラッシングします。毛の流れに逆らうと、必要以上に毛が抜けてしまうので注意しましょう。

ファー(毛皮)は、帰宅後の日常的なお手入れであれば馬毛ブラシで毛の流れに沿ったブラッシングをします。何度か着用した後や、シーズンの終わりにしまう前のお手入れの際は、ステンレス製の毛皮用コーム(櫛)で絡まりを丁寧に梳かします。

スケルトンブラシのような目の粗いブラシでも可能ですが、プラスティック製は静電気が起こりやすくホコリが集めてしまうので注意しましょう。梳かす際は、始めから根元から梳かすと毛が必要以上に抜けてしまうため、「毛先のみ→中ほどから毛先→根元から」の順に丁寧に絡まりをほぐしながら梳かします。

ステップ2:汚れがある時は慎重に落とす

毛皮素材は、一般的なスムースレザー用のクリーム・液・泡状のクリーナーでは、毛が束状に固まってしまったり、濡れることで縮れて本来の風合いが損なわれてしまいます。そのため、毛の汚れが気になる場合は、できれば「ポリッシングクロス」での乾拭きのみで落とします。

どうしても乾拭きで落ちない時は、「オーガニック バンブーローション」か「ライニガー」をポリッシングクロスか綿棒に少量吹き付け、軽く叩くか擦って汚れを浮かせて落とします。クリーナーを直接吹き付けることは毛が濡れて縮れる恐れがあるため厳禁です。

ステップ3:オイル配合の専用スプレーで水と汚れをブロック、地肌ケアも忘れずに

ハラコやファーを美しく保つには革や人の髪と同様に油分の補給が必要ですが、クリームは毛が束になってしまい使えないので、トリートメントオイル配合の専用の防水スプレー「バリオスプレー」を使います。

対象物から20cmほど離して全体が軽く湿る程度にムラなくスプレーし、ハラコは毛の流れに沿って馬毛ブラシで、ファーは毛皮用コームで軽く馴染ませます。乾いたら、ステップ1と同様に丁寧にブラッシングして仕上げます。

ハラコ、ファーともに毛のお手入れと同じく地肌のお手入れも大切です。地肌が乾燥すると柔軟性を失って紙のようにゴワついてしまい、毛が抜けてしまいますので、毛だけでなく地肌にもバリオスプレーをかけて油分を補給しましょう。

ハラコ、ファーは、濡れると毛並みが縮れたりカビが生える恐れがあるため、新品を下ろす際や使用中は定期的(約2週間ごと)に「バリオスプレー」をかけて水と汚れを防ぐと安心です。

ステップ4:湿気、虫食い等、保管時の注意点

ハラコやファーの保管は「虫食いによる毛抜け」「湿気によるカビ」「汚れによる変色・劣化」などに注意が必要です。

虫食い

防虫剤を入れて保管しましょう。防虫剤はハラコ、ファーに直接触れると変色などに繋がる恐れがあるため、置き方に注意が必要です。

湿気

風通しの良い場所に保管し、定期的に直射日光を避けて外気に当てるようにします。

汚れ

食物や皮脂など、汚れが付いたままの状態で保管すると変色、虫食いによる劣化など様々な悪影響に繋がります。必ず、ステップ1~3の手入れをしてから仕舞いましょう。

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